UTMパラメータの命名ルール|source・medium・campaignの付け方

UTMパラメータは、URLに utm_source や utm_medium などを追加して、どこからアクセスされたのかをGoogle Analyticsなどで確認するために使います。

ただし、UTMは付ければ終わりではありません。

同じメール配信なのに、

utm_medium=email

utm_medium=mail

utm_medium=Email

のように毎回違う値を付けていると、後でデータを確認したときに整理しづらくなります。

Google AnalyticsではUTMパラメータの値は大文字・小文字が区別されます。たとえば google と Google は異なる値として扱われます。

そのため、UTMを継続して使う場合は、あらかじめ命名ルールを決めておくと管理しやすくなります。

UTMで最初に決めたい3つの項目

Webサイトへの流入を計測する場合、まず整理しておきたいのが、

utm_source
utm_medium
utm_campaign

の3つです。

Google Analyticsでは、utm_source は参照元、utm_medium はメディア、utm_campaign はキャンペーン名に対応します。

GoogleのURL生成ツールの案内でも、UTMを利用する際の主要な項目としてこれらが示されています。

utm_sourceは「どこから来たか」

utm_source には、アクセス元を識別できる名前を付けます。

たとえば、

instagram
x
line
newsletter

などです。

意味としては、「どこに置いたリンクなのか」を表す項目です。

Google AnalyticsでもSourceは、ユーザーをサイトへ誘導した具体的なプラットフォーム、サイト、アプリなどを識別するためのディメンションとして説明されています。

sourceの付け方の例

Instagramに掲載するURLなら、

utm_source=instagram

メールマガジンなら、

utm_source=newsletter

のようにします。

大切なのは、同じ場所を表すのに毎回違う名前を使わないことです。

たとえばInstagramについて、

instagram
insta
Instagram

を混在させるより、サイト内では instagram に統一する方が集計しやすくなります。

これはGoogleが「必ず小文字にしなければならない」と定めているわけではありません。

UTM値では大文字・小文字が区別されるため、このサイトでは表記ゆれを避ける運用例として小文字で統一する方法をおすすめします。

utm_mediumは「どんな方法で届いたか」

utm_medium は、流入経路の種類を表します。

たとえば、

email
social
cpc
referral

などです。

Google AnalyticsでもMediumは、メール、オーガニック検索、有料広告、参照サイト、ソーシャルメディアなど、トラフィックの種類を分類する項目です。

UTMを使うときは、独自の名前を毎回作るより、意味が分かりやすい値を一定のルールで使用した方が管理しやすくなります。

たとえばメール配信なら、

utm_medium=email

SNSの通常投稿からのリンクなら、

utm_medium=social

といった形です。

Google Analyticsのデフォルトチャネルグループでも、email や social などの値が分類条件として使用されています。

utm_campaignは「何の施策か」

utm_campaign は、そのURLを使ったキャンペーンや施策を識別するための項目です。

たとえば春のセールなら、

utm_campaign=spring_sale

新商品の告知なら、

utm_campaign=new_product

イベント告知なら、

utm_campaign=event_2026

のようにします。

Google AnalyticsではCampaignは、成果を測定するための具体的なマーケティング施策を表すディメンションです。

sourceやmediumが「どこから」「どんな経路で」を表すのに対して、campaignは「何のためのリンクか」を識別するものと考えると整理しやすくなります。

同じキャンペーンではcampaign名をそろえる

たとえば同じイベントを、

Instagram
X
メール

の3か所から告知するとします。

この場合、campaignをすべて、

event_2026

に統一し、

sourceだけを、

instagram
x
newsletter

と変えれば、同じ施策の中でどの流入元からアクセスされたのかを比較しやすくなります。

逆に、

instagram_event
x_event
mail_event

のようにcampaign側までバラバラにすると、同じ施策としてまとめて確認しづらくなります。

小文字・英数字・区切り方を統一する

UTMの値は自由に決められます。

その分、運用ルールを作っておかないと表記ゆれが発生しやすくなります。

デジタル作業室では、運用例として、

英字は小文字
単語の区切りはアンダースコアまたはハイフンのどちらかに統一
同じ意味には同じ単語を使う

というルールをおすすめします。

たとえば、

spring_sale

を使うと決めた場合は、同じ施策で、

SpringSale
spring-sale
springsale

などを混在させないようにします。

ここで重要なのは、アンダースコアとハイフンのどちらが絶対に正しいということではありません。

一度決めた表記を継続することの方が重要です。

日付を入れる場合は形式を統一する

同じ種類のキャンペーンを繰り返す場合は、日付を入れると識別しやすくなることがあります。

たとえば、

newsletter_202610

event_20261010

のような形式です。

日付を入れる場合も、

2026-10

202610

oct2026

などが混在しないように、形式を一つ決めておきます。

月単位で管理するなら YYYYMM、日付まで必要なら YYYYMMDD のように決めておくと並べたときにも確認しやすくなります。

utm_contentはリンクの違いを分けたいときに使う

同じsource、medium、campaignの中でも、リンクの位置や内容を区別したい場合は utm_content を利用できます。

Google Analyticsでは、utm_content は「手動広告コンテンツ」などのディメンションに対応します。

たとえば同じメールの中に、

上部のボタン
本文中のリンク

がある場合、

utm_content=top_button

utm_content=text_link

のように分けることができます。

ただし、区別する必要がない場合まで無理に付ける必要はありません。

utm_termは必要な場合だけ使う

utm_term もUTMパラメータの一つで、Google Analyticsでは手動キーワードなどのディメンションに対応します。

用途によっては検索広告のキーワードなどを識別するために使われます。

通常のSNS投稿やメール配信の計測で必要なければ、無理に設定する必要はありません。

命名ルールの例

たとえばInstagramで「秋イベント2026」の告知を行うなら、

utm_source=instagram
utm_medium=social
utm_campaign=autumn_event_2026

といった形にできます。

同じ企画をメールでも案内する場合は、

utm_source=newsletter
utm_medium=email
utm_campaign=autumn_event_2026

とすれば、campaignは同じまま、流入元だけを分けて確認できます。

よくある表記ゆれ

UTM運用で避けたいのは、一つの意味に複数の値を付けてしまうことです。

たとえばメールを表すmediumが、

email
mail
e-mail

と混在している場合です。

Google Analyticsのデフォルトチャネルグループでは複数のメール表記に対応するルールがありますが、UTMパラメータそのものの値は別々に記録される可能性があるため、自分で管理する値は統一しておく方が分かりやすくなります。

Google広告ではUTMを付ければいい?

Google広告では自動タグ設定を利用でき、クリック時にGCLIDなどがURLへ追加されます。

Google Analytics公式でも、自動タグ設定とUTMによる手動タグ設定は別の仕組みとして説明されています。

そのため、Google広告でUTMを利用する場合は、既存のGoogle広告とGA4の設定との関係を確認してから使用します。

SNS、メール、QRコードなど、自動タグ設定のないリンクを自分で管理する場合にはUTMが使いやすいケースがあります。

UTM付きURLはツールで作成できる

UTMパラメータを手入力すると、

?
&
=

などの付け方を間違えたり、既存のURLパラメータと重複したりすることがあります。

デジタル作業室の**「UTM生成ツール|GA4用のパラメータ付きURLを無料で作成」**では、リンク先URLと各UTM値を入力して、UTM付きURLを作成できます。

※ここを /tools/utm-builder/ へリンク。

作成したURLにどのパラメータが含まれているか確認したい場合は、**「URLパラメータ確認ツール|UTM・クエリ文字列を分解」**も利用できます。

※ここを /tools/url-parameter-check/ へリンク。

よくある質問

UTMパラメータは日本語でも使えますか?

URLでは日本語などの文字はエンコードされて扱われます。

ただし、長い日本語をcampaign名などに使用するとURLが読みづらくなりやすいため、継続的に管理する場合は短い英数字のルールを決めておく方法があります。

utm_sourceとutm_mediumの違いは?

sourceは「どこから」、mediumは「どのような種類の流入か」を表します。

たとえばメールマガジンなら、

source=newsletter

medium=email

のように分けられます。

UTMは全部付ける必要がありますか?

GoogleはURL生成ツールの説明で、UTMを利用する際には関連するパラメータ、とくにsource、medium、campaignなどを設定することを推奨しています。値が設定されていない場合、レポートで (not set) が表示される場合があります。

実際の運用では、何を分析したいかに合わせて必要な項目を決めます。

大文字と小文字は統一した方がいいですか?

はい。Google AnalyticsではUTMパラメータの値について大文字と小文字が区別されます。

そのため、Instagram と instagram のような表記ゆれを避けるために、あらかじめルールを決めておくと管理しやすくなります。

UTMは「付け方」より「同じルールで続ける」ことが重要

UTMでは自由に値を設定できます。

そのため、

sourceは流入元
mediumは流入の種類
campaignは施策名

と役割を決め、同じ意味の値を毎回同じ表記で使うことが重要です。

最初に小さな命名ルールを決めておけば、半年後や1年後にGoogle Analyticsを確認するときにもデータを整理しやすくなります。